相続税の非課税枠とは

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相続税が課せられる人は少ない！？

相続税には富を再分配するという趣旨があります。一人に富を集めるのではなく多くの人に富を分配するという考えが重要視されているため、相続する財産が少ない人には相続税がかからないようになっています。

相続税が課せられる人は全相続人のうちたった一割の人だけです。相続税は名の通り相続する人にかかる税金なので、相続する財産があればほぼ全員にかかると思われていましたが実際は相続税が課せられる人の方が少ないのです。

相続税の基礎控除とは！？

相続する財産がある一定の金額以下の時は相続税がかかりません。この一定の金額のことを非課税枠と言い、一般的には基礎控除と言われています。

基礎控除額は3000万円＋６００万円×法定相続人の人数とされており、法定相続人が多ければ多いほど基礎控除額は増えます。法定相続人が一人であれば非課税枠は３６００万円となり、法定相続人が2人であれば非課税枠は４２００万円となります。

相続税の基礎控除以外の非課税枠は！？

相続税には基礎控除以外でも非課税枠があります。もし、被相続人が生前時に生命保険に加入していた場合は新たに非課税枠が追加される可能性があります。追加される金額は法定相続人一人当たり５００万円となっていますが、生命保険の中には非課税枠に適用されない名義保険もあります。そのため、非課税枠に入るかどうか自分で調べるか専門家に聞く必要があります。

また、20歳から現在の年齢を引いた年数×10万円が非課税になる未成年者控除、８５歳から現在の年齢を引いた年数×10万円が非課税になる障碍者控除、８５歳から現在の年齢を引いた年数×20万円が非課税になる特別障碍者控除など、様々な非課税枠があります。

法定相続人の人数や年齢によって非課税枠は増減する可能性があります。そのため、個人で非課税枠を調べるのが難しい場合があるので、なるべくなら専門家に相談して調べてもらった方がイイでしょう。

この記事の監修者

税理士　原　直哉(ハラ ナオヤ)

司法書士、行政書士、ファイナンシャルプランナー（FP）

経歴
相続において専門家のアドバイスが必要な方に対して、必要なサポートを行っている。